#7 ああ愛しのビンテージテント 
それぞれの思い出は熱く

人それぞれ、心に残る思い出というのが有ります。

ふとそんなことを考えていました。子供の頃、毎日のように行きつけていた駄菓子屋があり、大人となった今、あれから何年たったのでしょうか、その駄菓子屋も15年以上前に店を閉じ、その跡形すら無いにも限らず、なぜか私の脳裏には今でも手にとって分かるほど、その当時の駄菓子屋の様子が鮮明に蘇ってきます。「すももは入って真っ直ぐの冷蔵庫の中、きな粉あめはさらに奥に少し入ったガラスのショーケースの中左手前、その後ろには黄色やピンク色のカラーボールなどなど。。。。」

こんな幼少時代を過ごし、アウトドアたるものに興味を持ち出した時代(1970年代後半ころでしたか。。。)、特別な雰囲気を持った人達が当時、山中湖に近いキャンプ場付でクラムケースに入ったランタン(赤ランタンだったか、それとも他のランタンだったかは覚えていません)を持ち出し、物凄い洒落たコールマンのテントを張っているのを見る機会がありました。アウトドア雑誌のカバーページに登場する「木村○吉さん」のような人達がそのまま雑誌から飛び出てきたように、その空間は明らかに自分達の空間とは違うのもがありました。

さらにあれから何十年の月日が経ったというのでしょうか、ところ変わりアメリカに住むようになり、幸いにも当時の事を思い出す機会がここ10年間の間に3度ほどありました。今となってはビンテージ品、コールマンのビンテージテントと3回めぐり合った際、いつもその当時の事を思い出させてくれました。

何故だか心が和む時間が過ごせるのは不思議です。

。。。。。。。

ここ最近、そのうちの1つを日本に住む方にお譲りさせていただきました。お譲りさせて頂くにあたり、他にも多数の方より熱いコメントと、そして多数の思い出話を沢山頂きました。

それらの思い出は、とてもとても熱いものでした。

そして、素朴に立つビンテージコールマンの中には色々な方の思い出が沢山詰まっていることに気付きました。

さて貴方の目にはスクリーン越しにどんな思い出が蘇ってくるのでしょうか?

 


1970's Coleman Vintage Tent