2011年ライティングコールマン・ワークショップ夏休みの過ごし方(第一回)

皆さん、こんにちは。2010年夏、『2010年ライティングコールマン・ワークショップ夏休みの過ごし方』をこのコーナーでご紹介させて頂いて以来、一年以上時が経過してしまいましたが、この度、2011年版『ライティングコールマン・ワークショップ夏休みの過ごし方』をご紹介させて頂きます。これまで使用していたコンピューターの老朽化による影響、また現在主流となっているウィンドウズ7が62ビットであるため、これまで主流で使用していたソフトウェアの多くが動かず、月日が経過してしまっていましたが、これらの問題もようやく解決し、これからまたこのコーナーを張り切って更新させていただこうと思っていますのでどうぞ宜しくお願いいたします。

今回は、【遥かなる大地イースタンシェラ】と題させていただきましたが、まさにこの一言に尽きるほど、本当にすばらしいところです。上の写真を改めて見ているだけでも、吸い込まれてしまいそうになる壮大な大自然のパワー、そして澄み切った空気を感じることができます。

我が家の娘2人も歳月と共にさらに大きくなりました。子供たちにとって初のキャンプ(2泊3日)から2回目ともあり、今回は4泊5日、乾燥した砂漠と灼熱の大地、『イースタンシェラ(東シェラ山脈』へと家内共々連れ出し、“おもっいっきり”ワイルドなキャンプを楽しんできました!帰路では車のブレーキトラブルに見舞われるなど小トラブルもありましたが、存分に楽しむことができました!


〜いざ出発!

今回は4泊5日ともあり相当な荷物となりました。そのため急遽、車のルーフの上に装着するキャリアーを購入しスリーバーナーストーブ、テント、チェアー、寝袋など相当数を詰め込みましたが、それでもスペースが足りず、今回も車内はこんな状態です(子供の足元にも相当の荷物が詰め込まれています)。

〜チャイニーズキャンプ

下の娘も随分と大きくなりました・・・。

名前の由来は未だによく知りませんが、私の住む町からヨセミテ公園を目指す際、途中、必ずといって良いほどトイレ休憩をするのがここ『チャイニーズキャンプ』です。これと言って特別なところではなく、車であっと言う間に通り過ぎてしまうような小さな町ですが、ここを過ぎるとヨセミテ公園まじかまで途中トイレ休憩ができるような場所が無いため、毎回お世話になる場所です。

今回の目的地、イースタンシェラへたどり着くには、ルート120号線からヨセミテ公園に入り、一気に公園内を東に向けひた走り、タイオガパスを通りシェラネバダ山脈を越え、東側に抜ける必要があります。ここから今夜のキャンプ地までには時間にして5時間〜6時間くらいのドライブでしょうか。



〜20アンペアのヒューズをゲット!


壁に吊り下がっていた台紙から1つを“バリバリッ”とはがし取りお会計。

キャンプ前ともなるとキャンプ用具の点検、準備以外、車の点検も一応に行っておきたいものです。特に広大なアメリカともなると、走る距離も相当な距離になります。いつもキャンプ用に利用している車も新車で購入してから早10年を向かえ、そろそろ長距離ドライブに不安を抱きだしていました。出発前、シガーライター用のヒューズが飛んでいたため(この時代ですので携帯電話の充電やナビゲーションの電源など、やはりシガーライターは必需)、交換しよう交換しようと思いつつも、つい忘れていました。とりあえず必要な20アンペアのヒューズ一つを1ドル25セントで購入し、まずは一安心です。

〜 とりあえずいつもの場所で休憩

これから先、いよいよタイオガパスを通りシェラネバダ山脈の東側に向け出発をするところです。この先しばらくガソリンスタンドはありませんので、必ずここで給油とトイレ休憩を済まします。今回も“バナナボックス”が活躍しています。

今回、実は私にとって予想もしないトラブルが発生しました。本当は、この上の4枚の写真以外にも途中多くの写真(景色など)も撮影したのですが、キャンプ場に到着したその夜、下の娘がなっ、なんと長年愛用のカメラを壊してしまいました。その為、メディアに収められていた画像ファイルの多くが壊れ、キャンプ場到着まで撮った写真でウェブサイトに使えることができた写真は、この4枚限りとなってしまいました。※このような理由から、子供の写真ばかりで『親ばか状態』のような始まりになってしまっていますが、お許しください。

※今回はこのカメラのトラブルのため、サブで持参した画像があまりよくないカメラで撮影した写真(日付が入っているもの)、ならび携帯カメラで撮影したものなどが混じっています。



〜今回の主役となったオールドコールマン


今回は忘れずに持参した1960年代のアルミテーブルとともに。

今回滞在したキャンプ場(コンビクトレイクキャンプ場)は、イースタンシェラの中心とも言えるマンモスレイクの町から車で約10くらいの所にあります。テント以外、キャンピングトレーラーでも滞在できるほど一つのキャンプサイトは大きく取られています。しかし街灯などはほとんど無く、夜となればあたりは真っ暗です。

今回、かなりワイルドなキャンプともあり、無理やり車にもうひとつランタンを押し込み、合計3台(228E、228H、200A)のランタンを持参しました。アメリカのキャンプ場では必需品のベアーボックス(熊から食料を保護するためのボックス)の側面をお気に入りのビンテージアルミテーブルと合体させ、今回はこのように調理場をレイアウトしました。


〜おきまりのポークリブ!


まずは下味で塩コショウをぱらりと。。。

我が家にとって、キャンプ初日の料理と言えば、やはりポークリブがお決まりです(正しくは単に私が大好きなだけです…)。去年のキャンプでも初日はこのようなポークリブを料理しましたが、今回はポークリブはポークリブでも、ちょっと高価な“ベイビーバックポークリブ”を食してみました。やや小ぶり(子供の豚)ですが、肉は柔らかく身も沢山ついています。

このように焚き火に“豪快に肉を投じてはいけません”。そろそろ陽も傾きはじめてきたため、とりあえず写真だけもと撮ろうと思い、グリルに放り込みました。本来、薪がほどよく燃え、炭状態になった時点で放り込むのがベターです。参考まで、このような一枚肉のポークリブですが、やはり火が入るまで時間が掛かりますので、時間を掛けてじっくり焼くのがおいしく焼き上げるコツです。※注:写真撮影とは言え、この間に肉が焦げてしまっては困りますので、高さ調整のできるグリルを思いっきり高くしてあります。


〜 こんがりと焼けたポークリブ


約2時間くらいでしょうか、こんがりと美味しそうに焼きあがりました。

 



2011年ライティングコールマン・ワークショップ夏休みの過ごし方は、次ページに続きます。

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チェックバルブレンチ
絶対に必要です!

オールドコールマンのメンテナンスには、チェックバルブレンチは必需品です。ライティングコールマンで主に利用しているものは1960年代頃のものですが、日本国内では大型アウトドアショップのナチュラムさんで入手できます。

U.S.モデル用はこちら icon で、カナダモデル用はこちら iconで購入できます。※注:当方オンラインショップへの注文ではありませんので、ご注意ください。当方からは商品紹介のみとなります。購入は、ナチュラムさんへの直接注文となります。


チェックバルブレンチについては、こちらの参考ページ
をご覧下さい。


自然をなめるなっ!

普段から愛用しているツールなど皆さんも沢山あると思いますが、実際大自然の中で使おうとすると、アウトドア雑誌に紹介されている通りには意外といかない場合もあります。

例えば、雨嵐、強風などの環境下では、普段灯しているランタンでさえなかなか点灯することすらできない場合も多々あります。

今回訪れた場所は日夜の温度差が激しく、日中は優に35度くらいにまでなったかと思うと、朝は車が凍ってしまうなど、なめたかかってはひどい目に遭ってしまいます。

今回の失敗談の一つとして、ランタン、ストーブ点火用に持参したチェッカマン、早朝こちんこちんに半凍結状態となっていた状態にも関わらず、先端にこびりついていた蛾(が)を取り除こうと“コンコンッ”と軽くテーブルにたたきつけた途端、ボッキッと途中から折れてしまいました。しかし、万が一の場合に備えていた古〜いマッチボックスのおかげで難をしのぐことができました。

 

Theme
“旅のテーマ”

ほとんど相談なしで決定した今回のキャンプ、興味の有無すら確認することなく家族を連れてゆく限り、ある程度はテーマ(楽しめる場所など)を決めておくことも必須です。

今回は4泊5日と時間に余裕があるため、滞在するキャンプ場を拠点にいくつか観光名所を訪れてみました。

とは言え、日本のように温泉まんじゅうがあったり、山菜そばのようなものがあるような場所は勿論無く、必然的に自然と限りなく接した観光地となりました。

 


“生焼けポークリブ?”

ポークリブをじっくり時間を掛け、さぞ美味しく焼きあがったころだろうと思い半分に切ってみると、“あらっ、まだ赤い・・・”と、こんな風に思うときが良くあります。当初はしっかりと火を通さなければいけないと、一生懸命さらに焼き上げていました。しかし、実はポークリブは十分に火が通った後も、一見生焼けのような色合い(ピンク色)の時が多々あります。

ここアメリカはバーベキューの本場ですが、結構これを知らない人たちも多いようです。以前、バーベキューのエキスパートの人たちが作ったウェブサイトを見ていた時、『ピンク色のポークリブは焼けていないにまつわる神話』のようなタイトルで詳しく書かれていました。




“マントルは付けておけ!”

本当に小さなことですが、自然の中に一歩立ち入ると、普段当たり前のようにできることが以外にもできなかったりする場合が結構あります。そのひとつにマントルの取り付けがあります。

ここ最近はインスタントクリップ式のマントルを使用している方も多いかと思いますが、個人的にはクラシカルな縛るタイプのマントルを今も愛用しています。

しかしこのマントル、バーナーチューブに取り付けようとなると意外とてこずることがあります。この作業を自然の中で行おうとすると雨や風、気づいたらあたりは真っ暗・・・など、予期せぬ事態の中行わなければならなかったりします。

過去、大強風の中、大雨の中、手かじかむ中などなど、散々苦労して以来、マントルは予め出発前に付けるようにしています。


ヴィンテージバイク用のガソリンタンク、
シリンダーなども対応できます。