ワークショップの必需品(ツール)
ランタンのメンテナンス上、必需品ツールとしてバイス(万力)があります。バルブアッシー(アッセンブリー)をタンクから取り外す時など、これがあるのとないのでは作業が大いに異なってきます。それ以上にやわらかいブラスパーツをへんに曲げたりしない為にも、是非取り揃えたい道具ですね。挟む部分には、少し厚手のラバーシートを適当に切り取ったものやタオルなど、パーツの保護にも気を配ってあげてください。日曜大工用品点、ホームセンターなどで取り扱っていると思います。ちなみにライティングコールマンで愛用のバイスは、フリーマーケットで購入した12ドルほどの安価なものですが、今のところ問題なく活躍しています。


               タンクにピンホール状の穴を発見!
いや〜、悲しい事に折角手に入れたオールドコールマンですが、よく観察してみるとタンクに穴(ピンホール)があったなんてことが時たまあります。いわゆる内部の錆びによる腐食が進行し、表面上にピンホールとして現れたわけですが、さてこんな時の対応はどうすればよいのでしょうか!? 「はんだで埋める」、「耐熱エポキシ材で補強する」、「耐熱パテで埋める」などなど、色々思案があがってくることと思います。

再生してあげたい気持ちは誰も同じですが、安全第一を優先し他の部分(パーツ)を取りのぞき処分する、または電気式ランタンとして蘇らせてあげるなど、「点火しての実用」は絶対に避けるべきだと思います。よほどプロフェッショナルなはんだの技術と知識があったとしても、内部の錆びの腐食は相当なものであることが想像できます。その為、いくら外部をふさいだからといっても、いつ何時他の個所にまた穴が空くか分かりません。

  ペーパーワーク


オールドコールマンを手に入れた際、オリジナル箱も一緒に入手できた時は運がよければ当時のペーパーワークがそこそこ良い状態で一緒に保管されているなんてことがあります。主に取扱い説明となりますが、古いタイプのランタンやストーブであれば非常に価値がありますね。

The Smallest Part that Coleman Made?


大きさをご覧頂く為に、手のひらに乗せて撮影をさせていただきましたが、一体何だかご存知でしょうか...?実はこれ、れっきとしたクリーニング用のツール(道具)なんですね。遡る事100年近く、クイックライトランタン&ランプが主流だった時代、それらに装着されていたジェネレーターのガスティップを掃除する為の道具です。プレヒートを必要とするPHOEBUSなどのケロシンストーブなどには、昔も今を必需品となっているクリーニングニードルと同じ役割をします。こんな小さな道具にもきちんと型番があるようで、知る限りでは104-905がその型番となっています。

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オールドコールマンに限らずコールマンランタンやストーブに利用されているパーツのうち、ブラス製のパーツを取り外す時、むりやり力任せと不適当なツールを使って外そうとすると、やわらいブラスは簡単に変形、または折れたりすることがあります。

分解・交換が必要となったブラスパーツを取り外す際は、適切な方法を習得した上で行うことが前提です。一度曲がったりゆがんでしまったブラス製パーツは、まずは再生不能です。



昔、以下(↓)のようなこんな可愛らしい道具も存在しました。アメリカという国は何もかもが大きい訳ではないのですね。


この道具の参照ページです。少数ながらオンラインショップで販売しています。※完売の際はご容赦ください!

ヴィンテージ品を収集する際、オールドコールマンに関して言えば、元箱やもとより付属している取扱い説明書などの有無によりその価値は随分と左右してきます。

オールドコールマンを探し求めていると、不運にも中身のマッチしていないランタンを発見することがあります。例えば、グリーン色の200Aと思いつつ中を見ると箱だけで、中身は期待はずれのモデルだったりすることも以外と有ります。

しかし、またその逆の場合もあるので中身までしっかりと確認することは大切だと思っています。

また、面白いことに何故だか箱だけ転がっているようなこともあり、そんな時は迷わずご頂戴しています。

また、1900年〜1950年代くらいまでのモデルの書類ともなると、かなり希少であることは間違い有りませんが、同時に資料として個々のモデルの詳細を知る上では大変助かります。

しかし、欠点として年月を経たこれらの書類は、時としてパリパリになってしまっていることが、結構あるデすね。

もうそうなっている場合、息の根を止め、ピンセット片手に慎重にページを一枚一枚めくっていくようなことを強いられる時さえあります。『パリッ!』と大事な部分がくだけ落ちてしまった時など、金魚すくいのワッフルが落ちてしまった時などとは比較になりません。

これって、国宝でもある※※古墳とやらの壁画修復並の緊張です(私にとっては)。

ペーパー類を収集するのも、非常に面白いもので、ヴィンテージ広告をはじめ、コールマン社の社員に配布されていた社内報、または社内文書(レター)など、できる限り空気に触れないようビニール袋に入れ、専用キャビネットで保管をしています。